<   2005年 07月 ( 6 )   > この月の画像一覧

2回戻った日のヒマワリ

電車が止まって、2回戻って、2度やり直した。

イライラと疲れが滲み出てくる 人 人 人

そんな中、ヒマワリの花束は人目を引いた。

黒い細身のスーツの左腕に、無造作に抱えられた、たくさんのヒマワリ達。

太陽の光なんて一筋も届かない電車の中、
それでもヒマワリは黄色く咲いていた。

世俗的な匂いが立ちこめていた。
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by rino_utg25 | 2005-07-28 00:36

the day before yesterday

切り捨てて、忘れ去ってくれてもいいのに
返せるものは何もないから
与えられる一方で
その恩恵に浴するだけの存在で

そう思っていた


雨はあっという間にやってくる
サアァと遠くで気配がしたと思ったら、
小さな部屋は、もうこれ以上ない雨音で満たされている


そうやって、感情も押し寄せる

でもまだここにいるから そしてそこにいるから

雨音が止んでも 雨がすっかりあがっても
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by rino_utg25 | 2005-07-26 22:02

磁力

堕ちてゆく その磁力の強さ
「話がしたい」の先にある醜い野心

濁りきった嗜好
偏りをなんとかしなくちゃ

感情で動いてはいけないから
そういう風に できているから

言葉が足りない 痛烈な思い

同じ道を 追いかけて行けるわけじゃないから

顔を上げて 
まっすぐに見つめて
自分の言葉を発せられるまで
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by rino_utg25 | 2005-07-21 23:29

「安心が幸せだって言ったよね。」
「言ったよ、そう思うよ。」
「笑っちゃうね。」
「笑わないでよ。」
「欲張りだね。」
「わかってる、って言えることは何ひとつないってことわかってるけど、『わかってる』。」
「とてもそうは見えないけど。」
「だけど、経験知を超えるものはあるの?」
「本当に何も、ものを知らないんだね。」
「教えてよ。」
「知らないよ。」
「だってそうしないと、まるで言葉を喋れなくなる気がするんだけど。」
「なんで?」
「全ての言葉に注釈をつけてはいられないから。」
「それが過程なんだよ。」
「超えられるの?」
「超える超えないの問題じゃないでしょう。」
「よく言うバランスかな。」
「たぶんね。」
「怖いね。」
「自分で呼んでるんだよ、それを。」
「誰のため何のためそしてどこに行くために?」
「またそうやって。」
「考えなくちゃね。」
「だからそうじゃなくて。」
「○○のためって、必要?」
「先生が、卒業前に『しがらみ』の話をしてくれたよね。」
「覚えてる。先生はそこで答えを示さなかったね。」
「そう、ただそういうものがあるってことを教えてくれた。」
「だから忘れられないんだ。答えじゃないから。」
「そういうこと。」
「ずるいよ。」
「ずるくないよ。」
「見失っちゃうよ。」
「だとしたらそれまで。」
「必要じゃないものは何もないって思っていた傲。」
「捨てたら。」
「傲か。」
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by rino_utg25 | 2005-07-16 01:05

時間

時間が私を追い抜いてゆく

待って 待って 待って

まだ終わってないの まだやるべきことが、たくさんあるの

時間は自分の中に存在するものだと思っていた。
その意識が覆される。
心と体と思考が全部バラバラ。

ただ時間が私を追い抜いてゆく

待って 待って 待って

軽い腹痛とだるい手足に重く回らない頭で絵を見ると、あっという間にシンクロする。
画面の中に私がいる。
冷たい空気を感じ、新しい土の匂いを嗅ぐ。
両側には石の古い家が立ち並び、薄い青空がその隙間から覗く。
長いスカートを履いて、前かがみに道行くおばあさん達の、ボソボソとした話し声。
足の下の、舗装されていない道の感触。
埃っぽい小さな村の静けさ。

こんな見方はしてはいけない。自分がその中に入ってはいけない。
例えその一瞬だけが、時間が私を追い抜けないでいる瞬間だとしても。

時計を止めても意味はない。どんなに喚き騒いでも。
だからもう少し、私が時間を追いかけてみる。
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by rino_utg25 | 2005-07-11 00:53

雨音

耳に手を当てて、
雨音を聞いていた。

信号待ちのサラリーマンの、ビニール傘で踊る雨
しまい忘れた店先の、赤や緑の安っぽい、プラスチックの看板ではじける雨
どこかのマンションのベランダの、金属の手すりに打ち付ける雨

じっと耳を澄ます。
いろんな雨音があって、
何かわかりそうなのに、でも残るのは永遠に思えるリズムだけ。
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by rino_utg25 | 2005-07-07 01:39