それでも
言葉の切れ端を追いかけてみようと思ったのは 立ち直りなんかじゃ全然なくて ただ少し 雨が降っていたから。 交差点の角 古いビルの階段の下 雨宿りをしながら 白いシャツの襟のままで 「こんにちは」と笑ってくれた人がいた。 ・・・誰? 通り過ぎた私はしばらく考えて 取って返してまっすぐ言った。 「こんにちは。」 紫陽花が似合う一画だった。 ただそれだけのことだった。 ただそれだけのことだけど 今はまだ断片だらけの言葉たちを それでも掴まえていようと思った。 何かを感じてこうしているから。 息のようにできること。 なんて恥ずかしいんだろうと笑いながら いつか消し去ってしまえることを願って。
by rino_utg25
| 2006-08-02 00:33
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